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どんなことも「経験して損はない」 学生ゲーマー”ぐみ”のeSports活動

どんなことも「経験して損はない」 学生ゲーマー”ぐみ”のeSports活動

「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」のオープンβテストが始動して以降、LoLをプレイする学生たちの活動が盛んになっている。

今春からスタートしたLoL日本公式(ライアットゲームズ)とYahoo! JAPAN、GameBankの3社が取り組む学生支援プログラム「e-Sports×U」の後押しもあり、全国各地の大学・専門学校にLoLサークルが設立され、公式大会のパブリックビューイングや大学交流戦など学生主催のイベントが増えているのだ。

もちろん、こうした学生活動は今に始まったわけではない。LoLが日本展開する以前から、多くの学生たちがLoLをプレイし、学生コミュニティを育んできた過去がある。

今回は、その過渡期に活動していた学生のひとり、ぐみさん(学習院大学4年生)にインタビューを行った。

学生プレイヤーとして、サークル代表として、そしてeSports施設やゲームイベントのスタッフとして。さまざまな立場で活躍してきた彼女に、これまでの活動について振り返ってもらった。

ぐみ
元合唱部の大学生ゲーマー。2013年に「リーグ・オブ・レジェンド」を知り、人生で初めてオンラインゲームに挑戦。その魅力にどっぷりハマり、今ではほぼ毎日プレイしている。
2015年3月、学生大会「第1回日本eスポーツ学生選手権」LoL部門に出場しグループリーグ優勝。学生e-sports推進サークルの代表として「e-sports甲子園」を同年6月、8月の2回にわたって開催するなど学生競技シーンに深く関わる。その活動のなかでスカウトされ、日本初のeSports専門施設「e-sports SQUARE AKIHABARA」での勤務も経験。プロリーグ「LJL」をはじめ様々なゲームイベント業務に携わる。好きな食べ物はチョコとパスタ(カルボナーラかタラコ)。

――ぐみさんは国内eSportsシーンのなかで色々な活動に関わってこられました。そういった活動に興味をもたれた最初のキッカケはなんだったのでしょうか?(筆者、以下略)
もともと大学の友だちに誘われてLoLをプレイしたのが始まりでした。最初は「英語でわけがわからない!」「でもキャラは可愛い!」みたいな感じで、まともにプレイできてませんでしたけど(笑)

それで、しばらく和気あいあいと遊んでいたんですけど「みんなで大会とか出てみたいね」という話になって、ちょうどそのときに「第1回日本eスポーツ学生選手権」(学生限定大会)があったんですよね。じゃあ、出てみるかってことで、女子2人男子3人で出場しました。

――結果はグループリーグ優勝ですよね。当日私も会場にいまして、ぐみさんがテレビ取材を受けていたのを覚えています。
優勝チームということで「eスポーツ MaX」(TOKYO MX)のインタビューを受けましたね。ですが、それ以降すぐに出られそうな大会も見当たらなかったのでチーム活動はそれ以降はとくにしていません。

ただ、このとき大会運営をしていた慶應大学の学生さんから「大会運営に興味ない?」と声をかけてもらって、一緒に大会運営をすることになりました。

©JeSL

「第1回日本eスポーツ学生選手権」にてグループリーグ優勝し、テレビ取材をうける学習院大学チーム(©JeSL)

経験を求めて、参加する側から主催する側へ

――大会運営とはどのようなことに取り組まれたんでしょうか。
学習院大学と慶應大学のメンバーを中心として「学生e-sports推進サークル」を立ち上げ、「e-sports甲子園」というオフライン大会を開催しました。

e-sports甲子園は、当時まだ少なかった学生LoLサークルを作ることを後押しするために「サークルを作って参加したいと思える大会を作ろう」という思いで企画した大会です。株式会社CROOZさんにサポート頂きながら2015年の6月、8月の2回にわたって開催したのですが、とても勉強になりました。

(参考:学生が作り上げるe-sports大会!「第一回 e-sports甲子園」を振り返る)

――ぐみさんは、もともと大会運営に興味があったんですか?
少しは興味がありましたが、どちらかというと「やってみたら良い社会経験になるかな」という考えでした。そして実際、学生e-sports推進サークルの代表として、スポンサー企業の窓口対応をしながら、企画からプロジェクト進行、スケジュールの管理、大会当日の司会まで幅広い経験ができたと思います。

「e-sports甲子園」では司会としてマイクを持ち壇上に立った(©GAME STAR)

「e-sports甲子園」では司会としてマイクを持ち壇上に立った(©GAME STAR)

――「e-sports甲子園」の企画運営ではどういったところが大変でしたでしょうか。
とくに会議ですね。会議の目的がはっきりしないことが多くて、とりまとめるのが結構大変でした。

みんな積極的に「こういうところは問題だよね」と課題をあげてくれるんですが、課題を出すだけだして「うーん、どうしよう」と話が進まないことが多々あって(笑)

――あーでもない、こーでもないと悩んで立ち止まってしまう、悩む行為自体で満足してしまう、と。
そうなんです。本当にやらなきゃいけない「問題に対する答えを出す」方向に会議の舵取りをしなくてはいけなくて……。すごく大変でしたが勉強になりました。

――「悩む(Worry)のではなく、考えて(Think)実行しろ」とはよく言いますが、まさしくそういう状況ですね。
それと、メンバーみんなと情報共有するのも結構大変でした。基本的にチャットツールで日々連絡を取り合っていたので、ちゃんと相手の意思を汲み取れているか、しっかり情報が伝わっているか判断がつかないこともあって……。ただ、これも良い経験になったと思います。

大会運営はやることがたくさんあって大変でしたけど、ワクワクしながら取り組めて本当に楽しかったです。

初めての大会運営、初めてのサークル代表、全てが良い経験になったと語るぐみさん

初めての大会運営、初めてのサークル代表、全てが良い経験になったと語るぐみさん

――その後、しばらく秋葉原のeSports施設「e-sports SQUARE AKIHABARA」のスタッフをされていましたよね。
e-sports甲子園は大会会場として「e-sports SQUARE AKIHABARA」を借りて開催したのですが、その時に私のことを見ていた店長さんからスカウトしていただいて、だいたい1年ほど働いていました。業務としては、LJL(LoL国内プロリーグ)をはじめ、ゲーム関連のイベントで受付や場内誘導をしたり、通常営業のときは店舗スタッフをしてましたね。

――e-sports甲子園での働きぶりが評価されて声がかかったんですね。働いてみていかがでしたか?
当時はゲームはしていたけどパソコンには詳しくなかったので、セッティングやトラブル対応には苦労しました。おかげで今ではだいぶ詳しくなりましたね(笑)

それと、e-sports SQUAREではLoL以外のイベントもたくさん開催していて、色んなゲームを知ることができて良かったです。格闘ゲームやカードゲームのような自分がよく知らないゲームの大会でも、まわりが盛り上がっていると自分も熱くなって盛り上がれて。プレイしている瞬間をみんなで共有できるという場がとても楽しかったです。

恐れずに何かを始めてみてほしい

どんなことも「経験しておいて損はない」

どんなことも「経験しておいて損はない」

――ぐみさんは色んなことにチャレンジされてこられましたが、そのモチベーションの源はどこにあるのでしょうか。
私、そこまでモチベーションで動いてないと思うんです。ただ新しいことを吸収していくのが好きで、どんなことも「経験しておいて損はないでしょ」と思って、まずはやってみています。

私の場合、色々とチャレンジできたのは、まわりから「やってみない?」と声をかけていただく機会が多かったことが一番の要因だと思います。環境に恵まれていました。

――学生生活の中で実際にeSports関連の活動をしてみて、いかがでしたでしょうか?
就職活動でも活動実績を評価してもらえましたし、色んな方と関わることができてとても良い経験ができたと思います。同世代だけでなく、幅広い世代の人たちとも関わる機会が増えて、自分自身の世界が広がりました。

――今後はどのような活動をされる予定ですか?
今は卒業論文がありますし、春からは就職するので、これから自分が主体になってなにかやろう、ということは今はないですね。ただ、これまでの経験を活かして今頑張っている人たちのお手伝いができればとは思っているので、声をかけていただけたらまた何かするかもしれません。

――最後になりますが、「eSports関連の活動をしてみたい」という学生ゲーマーに向けてアドバイスをお願いします。
恐れずに何かを始めてみてほしいなと思います。実際に動いてみたら、まわりの学生仲間や企業さんが手を差し伸べてくれるかもしれません。「やりたい」と言うだけで終わってしまったらもったいないです。

サークルを作ったり、大会に出てみたり、まずは「参加する」ところから挑戦してみてほしいですね。きっと得られるものがあるはずです。


現在、国内LoLシーンの学生活動はかなり盛んになっている。興味があれば、学生支援プログラム「e-Sports×U」や、学生主催リーグ「Japanese Collegiate League」、「西日本LoL大学対抗戦」などの情報もチェックしてみてほしい。

(取材協力:神南サロン)

オオギ
フットワーク軽く、いろんな方のお話を聞きにいきます!
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