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BANされたチャンピオンから分析するWCS2015

BANされたチャンピオンから分析するWCS2015

※この記事はBrendan “Helfdanez” Schilling氏の記事を翻訳したものです。
10/8時点に投稿されたものですのでグループA、Cの最終日が終わった直後の内容です。
大会全体を通してPatchは5.18です。
原文(http://www.goldper10.com/stat/2604-analysis-on-the-top-bans-for-each-group-at-worlds.html

この記事では現在開催されている世界大会のグループ Stageにおいて、BANされたチャンピオンをそれぞれのグループの赤側チーム、青側チーム、そしてそれらの合計から調査していきます。

それぞれのグループの持つ特徴がどのようにBAN/Pickに影響を与えているのかを明確にしていきましょう。

グループA

WCS2015 GroupA

WCS2015 GroupA

  • Counter Logic Gaming
  • KOO Tiger
  • Flash Wolves
  • paiN Gaming

赤側のBAN

チャンピオン BAN率
Mordekaiser 100%
Gankplank 50%
Elise 33.3%
Lulu 33.3%
Rek’sai 33.3%

グループAの赤側において最もよくBANされているのはMordekaiserとGankplankです。

この二体は現行のメタで最もOPなチャンピオンでゲームに強い影響を及ぼすため、どのグループにおいても積極的にBANされます。

その他三体はElise、LuluそしてRek’saiです。

LuluはOPですがMordekaiserやGankplankと比べカウンターとなるチャンピオンが多いので優先順位は低いです。

続いてEliseとRek’saiですが、何体かのJunglerをBANすることでPickするJunglerを限定させるためです。

現行のメタではJunglerの選択肢が少なく、早めにPickされてもチームの戦略を明らかにしにくい要素です。

青側のBAN

チャンピオン BAN率
Kalista 50%
Darius 33.3%
Gankplank 33.3%
Malphite 33.3%

青側で多くBANされたのはKalista、Darius、Gankplank、Malphiteです。

青側であれば最初のPickで超OPなGankplankを取れるのにBANしているということは、チームのTop LanerがGankplankを使えない(そんなことはないと思いますが)かあえて彼をBANすることで他のチャンピオン(例えばDarius)をPickさせ、カウンターPickを狙っているかのどちらかが考えられます。

グループDでは何度も青側でGankplankがBANされました。

理由はOGのSoaz選手が恐ろしいGankplank使いだからです。

KalistaのBAN率が高い理由はグループAのADC達が誰であるかを考えれば驚くことではありません。

Doublelift選手、brTT選手そしてPray選手は彼女を優先的にPickするでしょう。

彼女は強力なチャンピオンであり、また彼らのチームメイトはADCを強力にサポートします。

他のグループのADC達がKalistaをあまり重要視していないにも関わらず、このグループのみ重くBANされました。

つまりグループAのチームがADC達にひどく依存しているという事実が考えられます。

全体のBAN率の合計

チャンピオン 青側のBAN 赤側のBAN 合計
Mordekaiser 0% 100% 100%
Gankplank 33.3% 50% 83.3%
Kalista 50% 16.7% 66.7%
Elise 16.7% 33.3% 50%
Lulu 16.7% 33.3% 50%
Rek’sai 0% 33.3% 33.3%
Veigar 16.7% 16.7% 33.3%
Darius 33.3% 0% 33.3%
Malphite 33.3% 0% 33.3%

MordekaiserとGankplankのBAN率は100%かそれに近い数値であると予想されていました。

KalistaのBAN率については先ほど述べた通りです。

Eliseは高レベルのJunglerがより頻繁にPickするチャンピオンです。

ところで、このリストにはLee Sinが載っていません。

良いLee SinはEarly Gameに多くの影響を及ぼします。

しかしグループAのJunglerに注目してみましょう。

Xmithie選手はLee Sinのポテンシャルを最大限に引き出せる程の使い手ではないので、Eliseを押さえきることができません。

最終的にLuluは50%のBAN率となりました。

OGが実践した彼女を中心としたRoamingを防ぐことを考えれば、このBAN率は妥当でしょう。

特筆する点としてはVeigarがリストに載っている点です。

彼は受動的な面白いチャンピオンです。

相手のRoamingに対しTeleportでいつでもそれに対応できます。

さらにLate Gameで力を発揮し、一瞬でキャリーを溶かせます。

私の予測ではグループAの最終日でLuluが今までよりも頻繁にBANされるようになると思います。

ADC中心のチームでは彼女の優先順位はより高くなり、CLGのようなチームがLuluを欠いた時の実力がどうなるのか楽しみです。

グループB

WCS2015 GroupB

WCS2015 GroupB

  • Invictus Gaming
  • Cloud9
  • Fnatic
  • ahq e-Sports Club

赤側のBAN

チャンピオン BAN率
Mordekaiser 100%
Gankplank 83.3%
Lulu 50%
Azir 33.3%

グループAに引き続き100%のMordekaiser BANと、さらにGankplankとLuluが優先的にBANされています。

GankplankのこのBAN率は、青側がBANしないのであれば青側が先にPickできてしまうため、赤側がBANをほぼ強要されるという事実を明確にしています。

4番目に多くBANされたチャンピオンはAzirでした。

理由はAzirは強力なゾーニングが可能なチャンピオンでIncarnati0n選手やFebiven選手が喜んでPickするということが考えられます。

二つ目の理由は、先出しのチャンピオンとしてカウンターPickが少ないという点です。

また彼はLate Gameにおいて活躍できるので必ずしもEarly GameでSnowballする必要がありません。

LuluのBAN率が赤側で高いのはC9やFNCがADC重視のチームではないからです。

青側のBAN

チャンピオン BAN率
Elise 33.3%
Lulu 33.3%

グループBの青側では様々なチャンピオンにBANがなされました。

二度以上BANされたのはEliseとLuluのみです。

BAN率の低さから、どちらのチャンピオンも赤側に取られる可能性がありましたが、何チームかはPickしませんでした。

この理由は、グループBのチームがTarget BAN(相手の特定の選手が得意とするチャンピオンをBANすること)を好んで行い、相手チームがPickしたチャンピオンに合わせてPickしたからです。

例を挙げると、AHQがTahm KenchをSupportとして使った後の試合でBANされました。

このことはグループBの最終日をより面白くさせるでしょう。

全体のBAN率の合計

チャンピオン 青側のBAN 赤側のBAN 合計
Mordekaiser 0% 100% 100%
Gankplank 0% 83.3% 83.3%
Lulu 33.3% 50% 83.3%
Azir 16.7% 33.3% 50%
Rek’sai 16.7% 16.7% 33.3%
Veigar 16.7% 16.7% 33.3%
Elise 33.3% 0% 33.3%

全体を見通してみるとVeigarとRek’saiを除いては多くの変化は見られません。

incarnati0n選手はAHQの初戦にVeigarを使った後、残りの試合全てでBANを受けるほど彼のVeigarはC9の戦術に対し非常に良い働きをみせました。

Teleportを持って戦いをコントロールできるメイジはVeigarだけではないのですが、彼のAOEスタンは強力なkite(引き撃ち)を可能にします。

Rek’sai BANはahqのJunglerの二番目に得意とするチャンピオンをBANするためです。

Lee Sinは二度使われてはいるものの、このグループでは一度もBANされませんでした。

Eliseは優先度の高いチャンピオンですが、前述した通りLee Sinにいじめられる可能性があります。

Kakao選手のような攻撃的なJungler(例えばLee Sin)を使うことに長けている選手にはEliseは通用しないでしょう。

グループC

WCS2015 GroupC

WCS2015 GroupC

  • SKTelecom T1
  • Edward Gaming
  • H2K
  • Bangkok Titans

赤側のBAN

チャンピオン BAN率
Gankplank 66.7%
Lulu 66.7%
Mordekaiser 50%

前述した通りこの3人は現行のメタにおけるOPチャンピオンの代表格です。

Mordekaiser BANに関して一風変わったところはBAN率が50%で止まっている点(グループA、Bでは赤側で100%BANされていた)で、青側がPickできる可能性があるのに青側でもBANされているということです。

考えられる最初の理由として、前述したGankplankの同様に青側チームがMordekaiserを上手く使いこなせないのではないかということですが、このことは間違いであるとH2Kが証明しました(H2Kは青側で一度BANし、二戦目で同じ青側でPickしています)。

おそらくいくつかのチームは始めからMordekaiserを使わないという作戦を用意していて、赤側チームが彼をBANしそうでなければ青側チームでBANをするという安全策を取ったのでしょう。

青側のBAN

チャンピオン BAN率
Elise 50%
Darius 33.3%
Mordekaiser 33.3%
Yasuo 33.3%

グループCの青側ではグループBに比べて多くのチャンピオンがBANされました。

Eliseが最もBAN率が高く、このようにJungleチャンピオンのBAN率が高いグループはグループCのみです。

EliseはBANされない限り通常どちらのチームも最初に交互にPickしあう程優先度の高いチャンピオンなのですが、青側チームがOPチャンピオンもEliseもPickしたい場合、その限りではありません。

EliseとOPチャンピオンの両者が残っている場合、どちらを取るか青側チームにとって困難な議論になります。

そして彼らが正しい選択をできなければ彼らのチャンピオンPickが不十分なものになる原因となります。

全体のBAN率の合計

チャンピオン 青側のBAN 赤側のBAN 合計
Gankplank 16.7% 66.7% 83.3%
Lulu 16.7% 66.7% 83.3%
Mordekaiser 33.3% 50% 83.3%
Darius 33.3% 16.7% 50%
Elise 50% 0% 50%
Fiora 16.7% 16.7% 33.3%
Lee Sin 16.7% 16.7% 33.3%
Thresh 16.7% 16.7% 33.3%
Twisted Fate 16.7% 16.7% 33.3%

このグループでは多くのチャンピオンがBANされ、ほとんどのチャンピオンのBAN率が33%以上です。

また唯一頻繁にDariusがBANされたグループでもあります。

Dariusのカウンターとなるチャンピオンは多く、彼をBANする理由はあまり多くありません。

考えることができる主な理由は相手がMalphiteのようなTop Lanerをチーム構成に考えていて、カウンターになるDariusをゲームから除外したかったということでしょう。

二番目に注目するべき点はFiora、Lee Sin、Threash、Twisted Fateのようなチャンピオンがリストに載っていることです。

それらのほとんどはMarin選手やOdoamne選手のFioraのような、大会中の試合で活躍したチャンピオンのため、使われたくなかったのでしょう。

ThreshのBANはKasing選手に対してのことでしょう。

例外はTwisted Fate(以下Twisted Fate)です。

彼は対EDG戦の全ての試合においてBANされました。

恐らくグループCの最終日でより多くのTwisted FateのBAN/Pickが起きると思います。

Teleport持ちのTwisted Fateはマップ上で強力なプレッシャーを与えますし、そういった戦術が強いEDGがTwisted FateをPickすることを恐れてのBANでしょう。

グループD

WCS2015 GroupD

WCS2015 GroupD

  • LGD Gaming
  • KT Rolster
  • Team SoloMid
  • Origen

赤側のBAN

チャンピオン BAN率
Gankplank 66.7%
Azir 33.3%
Mordekaiser 33.3%
Lee Sin 33.3%
Rek’sai 33.3%
Lulu 33.3%

グループDはBANフェイズにおいて最も面白いグループです。

まずはじめに、MordekaiserとLuluのBAN率の低さに注目してください。

LuluはグループAと同じ低さなのですが理由は異なります。

グループAはなんとかしてLuluをPickしようとしている一方、彼らはLuluをPickさせて、それをカウンターしようとしていたと思われます。

実際、OGとTSMはLuluをPickしたLGDを倒しました。

どちらのチームも相手にLuluを受け渡すことを恐れていませんでした。

グループBで見られたようなAzirのBAN率の高さにも注目すべきです。

グループDには、キャリー力の非常に高いBjergsen選手や主にAzirをメインに使うNagne選手がいます。

赤側でBANされたユニークなチャンピオンはLee Sinです。

同じ側のチームで二回以上BANされたのはこのグループが初めてです。

これはLGDのTBQ選手を意識してのことです。

面白い点はこれらの赤側のBANがOGに対してわずかの効果もなかったことと、他のチームのチャンピオン選択肢に広く影響を与えたということです。

青側のBAN

チャンピオン BAN率
Azir 33.3%
Gankplank 33.3%
Mordekaiser 33.3%
Twisted Fate 33.3%

Azirがリストに再び登場しました。

赤側で述べたような理由と同じです。

GankplankはグループAと同じようにゲームから除外されることが重要視されています。

しかし、青側で彼をBANしたのはLGDのみです。

Twisted Fate BANはもっぱらBjergse選手に焦点を当てたものでしょう。

グループDのBANはそれぞれの選手により焦点を置き、現行のメタと相手の得意とするチャンピオンに対し、明確な戦略を組み入れています。

全体のBAN率の合計

チャンピオン 青側のBAN 赤側のBAN 合計
Gankplank 33.3% 66.7% 100%
Azir 33.3% 33.3% 66.7%
Mordekaiser 33.3% 33.3% 66.7%
Lee Sin 16.7% 33.3% 50%
Rek’sai 16.7% 33.3% 50%
Lulu 0% 33.3% 33.3%
Kalista 16.7% 16.7% 33.3%
Twisted Fate 33.3% 0% 33.3%

KalistaとRek’saiのBANは前述のAzirとTwisted Fateと同様に、特定の選手に対するTarget BANです。

KalistaはNiels選手に対するBANで、その一方Rek’sai BANはTBQ選手のチャンピオンの選択肢をさらに減らすためです。

私が面白いと思う点は、BANの合計でなぜLuluが33%という低い数値で留まっているのかということです。

グループDのチームは彼女がPickされることを恐れていなく、その中でも対戦相手にLuluを取るのか別のOPチャンピオン(例えばMordekaiser)を取るのかという議論を強要させるチームも存在します。

TSM対LGDが良い例です。

AzirのBAN率の合計は66.7%に少し増えました。

AzirはTSMとKTに対しBANされ続けるでしょう。

その理由はただBjergsen選手とNagne選手に対してというわけではなくGODV選手とxPeke選手が世界大会に通用するレベルのAzirを見せたことがないからでしょう。

グループCと同様にTwisted Fateにはより注意が払われるでしょう。

xPeke選手とBjergsen選手がTwisted Fateのポテンシャルを見せましたしNagne選手はTwisted FateとHomeguardの組み合わせを考えた第一人者です。

このことはグループDの最終日にGODVもTwisted FateをPickするかどうかということを期待させます。

まとめ

それぞれのグループのBANを見ることで以下の特徴がわかります。

  • グループAはOPチャンピオン(Mordekaiser、Gankplank、Lulu)、Elise、Kalistaに焦点を置いている
  • グループBはOPチャンピオン、Azirに焦点を置いている
  • グループCはOPチャンピオン、Darius、Eliseに焦点を置いている
  • グループDはLuluを除くOPチャンピオン、Azir、Lee Sin、Rek’saiに焦点を置いている

ではそれぞれのグループが抱えている特徴は他のグループにどのように影響を及ぼすのか。

グループBとCがLuluをBANすることを重要視する一方グループDは明らかに彼女にそれほど焦点を置いていませんでした。

グループCはすでに決定しましたがグループBのチームはグループ戦の最終日に戦略を変えてくるかもしれません。

グループDの影響でLuluのBANが少なくなり、ほかのチャンピオンがより多くBANされるようになるでしょう。

もう一つ明らかなことはTeleportを持ったMid Lanerの増加です。

Teleport持ちのLissandraやTwisted FateをPickするチームが出てくるかもしれません。

そしておそらく新しくVeigarをPickするチームでさえも出現するかも。

このことは全てのグループにおいて彼らの最終日のBANを変更させる原因になるでしょう。

ただ一つ確実なのはそれぞれのグループにおいてGankplankはBANされ続けるということです。

Target BANも起きるかもしれませんがGankplankはどのチームもカウンターすることは困難だからです。

原文

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ARAM勢。LoLのRedditを漁っては翻訳しています。国語力が低いため文章に多々おかしなところがございますのでご注意ください。
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