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LJLへの挑戦者『ApeX R Gaming』のADC H1RoN選手インタビュー

LJLへの挑戦者『ApeX R Gaming』のADC H1RoN選手インタビュー

2015年4月、国内のLoLプロリーグ「LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE」(以下LJL)への出場権を賭けたチーム入れ替え戦が行われた。

そこで見事にLJL出場の切符を手にしたのは、結成半年にも満たない新生チーム『ApeX R Gaming』(以下、ApeX)。

これまでも入れ替え戦自体は行われてきたが、実際にチームが入れ替わるのはLJL史上初の出来事だ。

プロリーグLJLに2015年Season2より参戦した『ApeX R Gaming』

プロリーグLJLに2015年Season2より参戦した『ApeX R Gaming』

日本のLoLの歴史をひとつ塗り変えたApeXだが、彼らが立ち向かう壁は高い。

今シーズンの対戦相手にはDetonatioN FocusMe、Ozone Rampage、CROOZ Rascal Jesterと日本の競技シーンを牽引してきたベテランチームに加え、昨シーズン加入したRabbitFive、Immortals 7th heavenが並ぶ。

シーズン前半、その強豪たちを相手に苦戦を強いられてきたApeXだが、今後はどんな戦いぶりを見せてくれるのだろうか。

高まるファンの期待をうけて果敢に立ち向かうApeXというチームを、ADCのH1RoN選手(以下H1RoN)の目線から語ってもらった。

ApeX_HiroN_UP

H1RoN(ひろん)
2014年12月に活動を開始したLeague of Legendsゲーミングチーム「ApeX R Gaming」のADC。いわゆる”デジタルネイティブ世代”として育ち、小学校低学年からオンラインゲームに触れる。所属チームApeX R Gamingは、設立直後の2015年1月に開催された「League of Legends CyAC Tournament #3」で早々と優勝をつかむ。その後も、TV番組「ゲームクラブ eスポーツMaX(TOKYO MX)」と電撃文庫のライトノベルのコラボ企画大会でも優勝。優勝特典として「僕と彼女のゲーム戦争 第8巻(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)」の作中にチーム名が登場し、話題を呼んだ。2015年春には、プロリーグ「LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE」へ新たに参戦を果たす。得意チャンピオンはLucian。趣味はダンスとアイドル。

幼少期から培われたゲームセンスと集中力

「ゲームはいろいろ買うんですけど、対人ゲーム以外はすぐ飽きちゃって。逆に対人ゲームはハマってずっとやってられるんですよね。」

そう語るH1RoNは、兄弟の影響で幼少期からゲームに触れる機会が多かった。小学2年生の頃にプレイした『メイプルストーリー』でオンラインゲームを知り、小学校高学年から中学生の間は、FPSゲーム『Sudden Attack』をプレイし、対人ゲームに心を奪われた。

そんな彼がLoLを始めたのは、新チャンピオンとしてZiggsが実装された2012年2月頃。

LoLの動画配信を見て興味をもち一気にのめり込んだが、当初の目標レートであったGoldまであっけなく到達したため、その達成感からかH1RoNはしばらくLoLから離れてしまった。

だがその半年後、LoLに戻ってきた彼は、Silverまで落ちていたレートも、ほんの数日間でPlatinumまで引き上げ、1ヶ月も経たないうちにDiamondまで登りつめた。

LoLを離れていた半年間、H1RoNはBlizzard Entertainment社のRTSゲーム「Dota 2」をプレイしていたが、そのシビアなゲームシステムに知らず知らずのうちにCSの精度と状況判断力の土台を鍛えられていたという。

「この頃は、一試合にすごく集中してプレイをしていて学ぶこともすごく多かったです。一試合ごとに強くなっていく手応えを感じましたね。」

実はインドの一般家庭ではあまりナンは食べないという。

CSをとるように、丁寧にナンをちぎるH1RoN選手

LJLでもっともフレッシュなチーム

H1RoNの所属するApeXは、LJLの公表情報によるとメンバー平均年齢は他チームより群を抜いて若く、約20.9歳(2015年6月現在)。

今、LJLではもっともフレッシュなチームと言っていいだろう。それゆえに、チームメンバーのほとんどは学生で、多忙な日々の合間を縫ってチーム活動をしている。

限られた練習時間の中で求められるのは、やはり「集中力」。いつも和気あいあいとした雰囲気のチームも練習となると空気が引き締まるという。

平均年齢は約20.9歳。LJLでもっともフレッシュなチーム(2015年6月現在)

平均年齢は約20.9歳。LJLでもっともフレッシュなチーム(2015年6月現在)

ApeXはパズルピースのようにメンバーの個性が全て噛みあって初めて完成するチームだ。

ADCのH1RoNとBotレーンでタッグを組むのはチームリーダーでもあるSupportのLilly選手。物怖じしないアグレッシブなプレイが特徴。

一方でMIDのUtautai選手は、安定したセーフティなプレイで集団戦に備えるタイプ。そしてチャンピオンプールも広く、戦略的に緻密なゲームメイクを見せるのがJUNGLEのAi選手だ。

それぞれタイプが違うメンバーゆえにぶつかり合うこともありそうだが、TOPのAyasK選手がチームの雰囲気を和ませてくれるという。

そのスターターメンバー全員が、偶然にもSteelSeries(スティールシリーズ)の「RIVAL」というオプティカルマウスを使用していたため、チーム名に「R」を入れることになったというから面白い。

ApeXの成長と今後

ApeXにはプレイヤー、マネージャー以外にも、アナリストとしてカナダ人の1onz(アイオンズ)が参加している。

2014年12月に設立したばかりのApeXが大きく力を伸ばした背景には彼の存在があった。

1onzは2013年頃からLeaguepedia(世界中のLoLの情報をまとめた英語圏屈指のWiki)にその名前が掲載され、LCS出場を目指すハイレベルなプロチームからオファーがくるほど優秀なSupportプレイヤーだ。

海外在住のためLJLに選手登録はされず、時差の関係で頻繁には練習に顔を出せないが、彼はその経験・知識からBAN/PICKや試合ごとの改善点、対戦チームの分析情報をメンバーに叩き込んだという。

今は苦戦を強いられているApeXだが、1onzの今後の手腕に期待ができそうだ。

取材後、ダーツプレイでも華麗な立ち回りを見せてくれた

チームを設立して以来、ApeXの目標は常に「LJL出場」。
「LJLに出場できなければチームは解散」と決意して入れ替え戦に臨むほど熱意にあふれていたという。

だが念願のLJL出場を果たした今、彼らの目標はまだ定まっていない。

この厳しいシーズンを戦い抜く中で、彼らの目標が見つかるのだろうか。

今シーズンは若き挑戦者たちの行く末を見届けたい。

(撮影:natyo)

関連リンク

ApeX R GamingオフィシャルWEBサイト
ApeX R Gaming公式Twitter(@apexrgg)

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